4人前後のチームを組み、1つの作品を完成させる!
●人形アニメーションコース<通年>
人形アニメーションをつくるには多岐に渡る制作工程、イメージボード、構成、キャラクターデザインから人形制作や美術づくり、アニメート、カメラ照明、編集と一年間でひとつの短い作品をチームでつくる過程ですべてを経験します。企画・コンセプトワーク・絵コンテ。キャラクターデザインといったドローイングコースとも共通するパートではコース合同の授業を予定しています。人形アニメーションコースは通年での受講のみとなります。
講師
保田克史 他
受講期間
2024年5月15日~2025年3月26日(毎週水曜40回+不定期土曜15回)
授業日時
水曜19:30~21:30/土曜13:00~17:00
受講料
320,000円 (入学金30,000円初受講時のみ)
★2025年度人形アニメーションコース5月開講予定。
申込受付中!見学も可能です。
授業内容
自分の作品をつくるための、考え方や技術、方法論を身につける。
アニメーションをつくるために必要なこと、ひとつの作品を仕上げるにはどうすればいいのか。人形アニメーションを制作する過程の中でそれぞれのパートを実践的学びます。また自身の得手不得手を知りチームで助け合うことも重要な要素。一年間を通してひとつの作品を制作します。
アニメート・動きの演習
アニメート、動きの演習。大別すると人の動き、動物の動き、自然現象とありますが、もっとも重要な人の動き(人型キャラ)の歩きや走りまた感情表現の動作をとくに練習します。簡易的な人形〜作り込んだ人形、扱い方も変わってきます。
人形制作
人形の素材、構造、デザイン、形態を知る、考える。通年作品制作と連動し、アニメート用の人形を製作。人形づくりを素材や道具の使い方から学びます。
絵コンテ・演出
「一から十まで全て絵コンテだ。」ノルシュテイン。作品のイメージボード、キャラクターデザイン、物語の構成、ショットのアングル、モンタージュ、作品の設計図ともいえる絵コンテを重点的に演習します。
映画を大画面でみる
学校関連施設であるラピュタ阿佐ヶ谷、Mroc阿佐ヶ谷、ミニシアターのスクリーンで、日本映画の名作や、外国映画を大きな画面で観ます。教室にもスクリーンもあり、様々な参考上映もあります。
プロの現場へ参加
初めの3ヶ月はプロの現場で、アニメーションの制作はどのように行われるのかを実地に体験するために制作に参加します。人形のつくり方、動かし方、プロの仕事の進め方を知る。現在学校主体で製作中の作品「ねじ式」へ参加予定。
美術制作 セット〜小道具
美術セットは撮影することを前提に取り外しのできる構造で設計します。作品の演出・見せ方に準じてつくりも考えます。小道具や背景、ミニチュアの制作。
撮影・照明
カメラやレンズ、撮影にまつわる基礎知識、ライティングとあわせて演出意図を実現するための方法を作品制作過程で実践的に習得します。
編集・仕上げ
撮影した素材の編集〜仕上げはコンピュターを使用します。撮影のDragonFrame ,編集のPremierなどのソフトの使い方またドローイング技法のためのPhotoshop,Aftereffectsも。
年間の流れ
5〜6月
3人前後のチームをつくる。制作する作品を決める。キャラクターデザイン、美術セットのイメージ作成。
※オリジナル脚本作品はなるべく避けます。というのは脚本(話の構成・登場人物設定)や全体的なデザインを決めるのに大幅に時間がかかってしまい、肝心の人形制作やアニメーション撮影にかける時間が削られてしまうためです。初めて受講される方(チーム)は、短編小説や寓話、民話などの名作や古典を原作にして制作します。
6~8月
5月の後半から人形制作。作品に登場するキャラクターの人形をゼロから作ります。
道具や専門的な工具、特殊な材料の使い方を学び、アニメート・コマ撮りのための構造を持った人形を制作します。ミシンなどで衣装も作成します。
あわせて簡易人形を使ってアニメートの練習。(全体の進捗により時期は前後します)
※8月は夏季休暇のため授業はありませんが、スタジオを利用して各自で人形の完成を目指します。
9月
撮影カメラや照明機材の使い方、撮影のためのソフト(ドラゴンフレーム)の使い方の講義。
美術セットや小道具などを制作します。
10~翌3月
セットや小道具が出来次第アニメーションの撮影へ。アニメーションの指導、照明やカメラワーク、撮影に必要なことを実践的に学びます。
2~3月に編集ソフト(Premiere)を使って編集・音付けなどの仕上げをして作品完成。
年度末(3月末)の修了作品発表会にて上映します。